お線香は江戸時代に誕生して以来、人々の生活とともに愛用されてきました。時代の移り変わりに伴い、製品の種類も増え、その名残は現在の商品名にも見られます。お仏壇へのお参りやご先祖様のお墓参りに最適な、香り高く使いやすいお線香をご用意しています。日々の供養やお盆・お彼岸などの特別な時期に、ご先祖様への祈りと感謝を込めた上質な香りをお届けします。当店のお線香は、天然素材と伝統技術によって生み出されたものです。伝統的な香りから、現代のライフスタイルに合った洗練されたモダンな香りまで、幅広いラインナップからお好みに合うものをお選びいただけます。
お線香の種類と特徴
「短寸」(たんすん)
長さ約14cm前後のお線香で、燃焼時間は約25~30分。日常的な供養に適したサイズです。
※短寸より長いものは「長寸」と呼ばれ、燃焼時間は約40分となり、長時間の供養に向いています。
「大把」(おおたば)
束になったお線香で、巻きが太いタイプを指します。巻きの細いものは「中把(ちゅうたば)」と呼ばれます。
「二把入」(にわいり)
束になったお線香は、「一把(いちわ)」「二把(にわ)」と数えます。商品名に「三把入り」「十把入り」などと記載されている場合は、束の数を表しています。
「バラ詰」
従来、束になったお線香が主流でしたが、家庭で使いやすいように、箱にまとめて入れた「バラ詰」タイプが生まれました。これにより、束を解く手間が省け、より便利になっています。
「ミニ」
短寸よりさらに短い約9cm前後のお線香で、燃焼時間は約15分です。忙しい朝でも短時間で供養できるよう考案されました。
お線香を焚くことは、古くから仏様へのお供えとして「香り=仏様の食事」とされ、大切な習慣とされてきました。一般的には、仏・法・僧の「三宝」や現在・過去・未来を表す「三世」にちなみ、朝夕に3本ずつ焚くことが多いです。上昇する煙は、この世とあの世、そしてご先祖様とのつながりを感じさせるひとときとなります。日常的に使うお線香は、お気に入りの香りを選ぶのが一番ですが、毎日のことなので、内容量の多いお徳用タイプがおすすめです。また、月命日や特別な日には、少し贅沢な香りのお線香を焚いてみるのも良いでしょう。
仏壇用と部屋用の使い分け
「仏壇用のお線香を部屋用のお香として使っても良いですか?」という質問をいただくことがありますが、問題ありません。実は、仏壇用のお線香と部屋用のお香に明確な違いはなく、どちらも同じ製品です。そのため、お気に入りの香りがあれば、分類にとらわれず、仏壇用にも部屋用にもお使いいただけます。日々の生活の中で、香りを楽しみながら、ご先祖様や大切な方々への感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。