お線香には、自宅で使うものと進物用の2種類があります。進物用線香とは、日常的に使用するお線香とは異なり、人に贈るための特別なお線香です。進物用線香は、包装やのしを付けて丁寧に渡すのが一般的です。「進物」とは、お供え物やギフト、プレゼントの意味を持ちます。
進物用のお線香を贈ることは、故人を悼む気持ちを伝える一般的な方法です。お線香は日持ちが良く、ご遺族にとっては自宅での供養だけでなく、お墓参りの際にも使えるため、重宝されます。また、遠方に住んでいるため葬儀に参列できなかったり、訃報を後から知ったりした場合でも、進物用のお線香を贈ることで弔意を伝えることができます。そうした際には、お線香に手紙を添えて送るのも良い方法です。近年では、直接持参するのではなく、お線香を送る方が増えています。
当店では、専任スタッフが丁寧に進物用線香を包装し、ギフト用の箱に梱包してお届けしています。大切な方への贈り物として、良い香りとともに気持ちが伝わるよう心を込めてお手伝いします。
進物用線香の選び方
お線香ギフトの価格は、贈る相手との関係や気持ちによって異なるため、一概には決まりません。悩んだ場合は、香典の額を参考に予算を考えると良いでしょう。もともと香典は「御香料」とも呼ばれ、「香典=線香代」と捉えられています。そのため、葬儀に持参する金額をイメージすると選びやすくなります。
最近では、香典を辞退される方も増えていますが、進物用線香は「お返しを気にせず、どうぞお供えください」という意味を込めて贈ることができます。仏教の考えでは、仏様(故人)の食事は良い「香り」であるとされ、この考えを「香食(こうじき)」と呼びます。お仏壇やお墓でお線香を焚くことは、香りを仏様に届ける行為であり、故人を想う気持ちを込めてお線香を贈る習慣が広まった背景があります。
贈答用線香の選択肢
進物用のお線香には、桐箱や塗箱に入った高級感のあるものが多く選ばれます。直接持参する場合だけでなく、葬儀や告別式が終わった後に送るケースもあります。進物用線香を贈る際には、時期や宗派に応じた表書きを選びます。
– 御霊前(ごれいぜん):四十九日前まで
– 御仏前(ごぶつぜん):四十九日以降
– 御供(おそなえ):仏事全般
商品の外箱は紙箱、桐箱、塗箱などがあり、価格は素材や装飾によって異なります。贈り物の用途や相手の好みに応じて外箱を選ぶことも、ひとつの検討ポイントです。進物用線香は、大切な人への想いを伝える贈り物として重宝されるものです。相手のことを思いながら、最適な商品を選んでみてください。