ミニ骨壷は、大切な人の遺骨を手元に置き、自宅で保管するための小さな骨壷です。手元供養の一つとして、亡くなった方を身近に感じながら日常生活を送るという願いを叶えるアイテムです。この骨壷は高さ6センチほどの小さなサイズで、デザインはおしゃれでインテリアに馴染むものが多く、素材も金属製、木製、ガラス製などさまざまな種類があります。これにより、供養のためだけではなくインテリア性を重視した選び方も可能です。
小型骨壷には以下のような特徴があります。
– 移動の自由：自宅のお仏壇に安置するだけでなく、部屋に飾ったり、旅行に持ち運ぶこともできます。
– インテリア性：リビングや寝室など好きな場所に置いて故人を偲ぶことができ、形見の品と一緒に飾ることも可能です。
– 多様な選択肢：素材やサイズ、デザイン、用途によってさまざまな種類が揃っています。
手元供養で使用した後の遺骨は、お墓や永代供養墓、納骨堂に納めたり、散骨や樹木葬、本山納骨などさまざまな供養方法を選ぶことができます。
手元供養の進化と背景
かつて日本では遺骨をすべてお墓や納骨堂に収めるのが一般的でした。しかし、近年のライフスタイルや価値観の変化により、遺骨の一部を身近に保ち続ける「手元供養」が注目されています。現代のミニ骨壷は、単なる供養具としてだけでなく、故人との思い出を共有する「アートピース」としても注目されています。白い陶器が主流だった昔の骨壷に比べ、花柄や幾何学模様、グラデーションカラーなど、デザイン性が非常に豊かです。中には作家が一点ずつ手作りしたアート作品のようなものもあります。「故人と日々を共に過ごすアイテム」としての役割を果たしており、現代のライフスタイルに寄り添った新しい供養の形を提案しています。「供養＝墓」という従来の固定観念が変わりつつある今、大切な人とのつながりを自分らしいスタイルで日々感じ続けられる。それがミニ骨壷のもたらす新しい供養のかたちです。
